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テレワーク・在宅ワークのメリットとデメリット
2020/4/22(最終更新:2021/08/11)
新型コロナウイルスの感染防止策として外出自粛が求められる中、テレワークを取り入れる企業が増えてきました。
5年ほど前に脱サラし、フリーランスへと転身した私自身も、作業場所が会社のオフィスから自宅へ変わり、在宅ワークを始めて気づくことがたくさんありました。
そこで今回は、テレワークを実践することの働き手にとってのメリットとデメリットについて考えていみたいと思います。
テレワーク・在宅ワークのメリット
フリーランスに転身した際にまず生まれた気持ちは「これでもうオフィスに通わなくていい!」というものでした。
そして、自宅で仕事ができることによってによるメリットは、おおよそ始めてみる前の想像通りでした。
通勤時間がなくなる
自宅での作業になるので、職場への移動時間というものは当然なくなります。
時間だけでなく、移動そのものがなくなることで天候の影響も受けることがなくなり「台風で仕事(出勤)ができない」なんてこともなくなるでしょう。
時間の融通が利く
始業時間や就業時間を自分で決めることができるので、プライベートの時間との融通が利くのも嬉しい。
飲み会の終わりにみんなが「明日も朝から仕事か〜」と口を揃えて帰る中、自分だけ「明日の仕事はお昼からにしよう」なんて調整もできてしまいます。
好きな場所で作業ができる
作業内容にもよりますが、私の場合はPCとネット環境さえあれば作業ができるので、コロナウィルスの出現前までは自宅以外にもカフェや図書館で仕事をすることもしばしば。
引越し先を検討する際も、通うべき決まった職場がないので、好きに住む土地を選ぶことができます。
作業中に好きな音楽を聴くことができる
聴くだけじゃなく、歌うこともできます。
家事や育児との両立ができる
移動時間がなくなった分、そして時間の融通が利くようになった分、家事に時間を充てることができます。
実際私も、サラリーマン時代は仕事が終わった後は疲れてご飯を作るのが面倒になってしまい、外食して夕飯を済ませてしまうこともよくありましたが、自宅で作業をするようになってからは(わざわざ外食する方が面倒になったこともあり)積極的に自炊するようになりました。
テレワーク・在宅ワークのデメリット
ここまで一見、テレワークって良いことだらけじゃんと思えてしまいますが、いざ始めてみて直面する問題もいくつかありました。
自分で時間の管理が必要になる
始業時間や就業時間が決まっていないので、自分で時間を決めて管理しなければいけません。
また自分で決めた計画を遂行するために、自分を厳しく律する必要があります。
集中を妨げる誘惑が多い
1ルームの自宅など、仕事用に別部屋があるわけではない環境では、テレビやゲーム、本、すぐ横になれてしまうベッドなどといった、集中を阻害する誘惑がたくさんあります。
これまでプライベートだった空間で仕事をすることになるので、上手く切り替えが必要ですね。
運動不足に陥ってしまう
通勤というものがなくなるため、家から一歩も出ない、なんて日が平気であったりします。
とりわけデスクワークだと、ただでさえずっと椅子に座り続けていることになるので、外に出て身体を動かすことがないと健康面で不安です。
コミュニケーションが不足してしまう
自宅で一人の作業が続くと、オンラインや電話でのミーティング以外で人と接する機会が仕事ではほとんどなくなってしまいます。
また画面越し、あるいは電話越しの会話も、対面に比べるとどうしても意思疎通に欠けてしまうので、注意が必要です。
テレワークと働き方の今後
さて、自分の経験を元に、自宅で作業することのメリットやデメリットをざっと挙げてみましたが、デメリットに関しては単に、社会全体がまだこの働き方への対応が追いついていないものによるものが大きいと思います。
事実、私自身も自宅で仕事をするようになってから5年、色々と自分なりに工夫や改善を重ねて、自分の理想のスタイルへと確立することができました。(この辺の詳細については、また後日記事にしたいと思います)
コロナ禍がいつまで続くのかは分かりませんが、今回を機にテレワーク(在宅ワーク)に必要な技術やノウハウがより進歩し、シェアされていくことで、先に挙げたようなデメリットは消化できるでしょう。
そうすれば、コロナ収束後も新たなスタイルとしてテレワークを採用する企業も増えるのではないかと思います。
今こそ、働き方の変革が進められる機会なのかもしれませんね。